2015年06月14日

単なる偶然?

先日、こんなニュースをやっていました。犬の習性の研究結果だったのですが、犬は飼い主に非協力的な態度をとる相手を嫌いになるというものです。実験はこんな感じで行われました。飼い主をはさんで両側に一人ずついます。飼い主はプラスチック容器のふたを外そうとしますが、外れない演技をします。そこで片側のひとりに開けてくれるようお願いをするポーズをとるのですが、お願いされた人はそっぽを向いて拒否する演技をします。その後で、飼い主の両側の人が同時に餌を与えて、どちらに行くかという実験でした。犬は飼い主に非協力的な態度をとった人とは異なる人の餌をもらうようになるという研究結果だったのです。感心して見ていたのですが、最後にアナウンサーが18匹中11匹の犬がこの行動をとったとしめくくりました。ここで、あれ?となったのです。18匹中11匹の犬が偶然に飼い主に非協力的な人を選択する確率を計算すると、なんと12%もあります。12%の確率で判断の誤りの可能性があるのです。これでよく研究成果として発表したものだと思いました。もし18匹中13匹であれば、判断の誤りは3%程度まで落とせます。18匹中14匹であれば1%程度まで落とせます。この研究結果は単なる偶然だったと言われても仕方がないかも知れません。


統計の基礎知識がある人には次の検定の問題を見ると分かりやすいでしょう。

帰無仮説:犬は判断できない。
対立仮説:犬は判断できる。
判断できた犬は、18匹中11匹の場合、有意水準5%で検定せよ。

【答え】有意水準5%で帰無仮説は棄却されない。つまり何とも言えない。
posted by kobayashi-keiei at 11:21| 日記