2018年05月07日

教科書を読めない子供たち

 私は、様々な会社で品質マネジメントにかかわる研修をやっています。その一つに品質管理検定(QC検定)の研修があります。この研修では講義に加えて、過去問題を含む演習問題を多く取り入れています。品質管理検定では、設問に対し最適解を選択肢から選ぶのですが、最近、選択肢を選ぶことすらままならない受講生が多いことに驚きます。どういうことかというと、設問が読み取れなくて、何を問うているのか理解できないのです。文章の読解力がないのです。したがって、常識で答えられるような問題でも、まったく答えられないのです。昨今、英語教育をもっと強化しようとする動きがあるのですが、日本語すらろくに読めない人が多い中で、英語なんて、とんでもないことだと思います。まずは、日本語をきちんと読めて理解できるようにして欲しいものです。
 最近読んだ新井紀子著「AI vs 教科書を読めない子供たち」にも中学生と高校生に次の問題を解いてもらったという話が載っていました。

【問題】
仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教は ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。 この文脈において、以下の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。

オセアニアに広がっているのは(  )である。

【選択肢】 a.ヒンドゥー教 b.キリスト教 c.イスラム教 d.仏教

正解はb.のキリスト教。しかし、中学生の3人に1人以上、高校生の10人に3人近くが不正解だった。

 これを見ると、本当にぞっとします。問題が読み取れないのです。昔から“読み・書き・そろばん”と言われるように、基本的なことをしっかり学習することがなによりも大切なのではないでしょうか。
posted by kobayashi-keiei at 13:32| 日記