2015年11月02日

やさしいISO9001 品質マネジメントシステム入門

12月10日に日本規格協会から「やさしいISO9001 品質マネジメントシステム入門」が発刊されます。時間をかけ魂を込めて書き上げました。できるだけやさしく多くの事例を使って説明していますので、理解しやすい内容となっていると思います。自信作ですので、ぜひ多くの方にお読みいただけることを期待しております。以下に“はじめに”の部分を掲載します。

はじめに

1987年に初めてISO9001が発行され、認証制度とともに瞬く間に世界中に拡がりました。我が国でも実に多くの組織がISO9001の認証を取得し、いまでは、認証機関のマークが入っている名刺を目にする機会があたりまえのようになりました。しかし、ISO9001という言葉には多くの人が触れるものの、その内容や意図していることを正しく理解している人は意外と少ないようです。
ISO9001は正しく理解し、正しく活用すれば、組織にとって有益な道具となるのですが、残念ながら生かしきれていない組織が多いのが事実です。それは、そもそも買い手に安心感を与え、お客様(顧客)の満足度を向上させるという品質マネジメントシステムの目的が理解されていないことやISO9001は品質マネジメントシステムの基本的な考え方を示したものにすぎないということが理解されていないためであると考えられます。また“ISO9001=品質マネジメントシステム”、“ISO9001=認証”というように簡単に考えていることも影響しているかも知れません。
本書では、ISO9001をベースとした品質マネジメントシステムについて、はじめて学ぶ方向けにやさしく解説しています。さらに先に述べた理解不足や間違った理解をしないように規格の目的や意図をできるだけ丁寧に説明しています。はじめて学ぶ方はもちろんのこと、ISO90001ならよく知っているという方や品質マネジメントシステムに携わっている方にも新たな気づきが得られるよう読み応えのある内容となっています。むしろ“ISO9001なんて何の役にも立たない”と思っている人にこそ読んでいただきたいのです。
本書を通じて、ISO9001や品質マネジメントシステムを正しく理解し、組織の品質マネジメントシステム改善や顧客満足の向上に生かしていただくことを期待します。

posted by kobayashi-keiei at 12:43| 日記

2015年07月02日

メダカに学ぶ

わが家では、メダカを飼っています。この春に卵が産まれ、100匹近く育っています。毎日、餌を与えているのですが、ふと気づいたことがあります。それは、同じ時期に生まれたのに成長の度合いが全然違うのです。一番小さいメダカと一番大きいメダカの体長が3倍近く違うのです。

餌は同じように食べているのは確認していたのですが、ある日餌を与える前にじっと観察してみることにしました。そうしたら、大きいメダカは餌を与える前でも、よく動いており、藻をつついては食べていました。一方、小さいメダカは餌が与えられるのを待っているがごとく、じっとしていました。餌を与えられると動き出して食べるのです。積極的に動いているメダカは大きく成長し、与えられるのを待っているメダカは成長しないことが分かりました。

これって会社でも見かけませんか?自ら積極的に動いて仕事し、自ら課題を見つけて勉強する人、与えられた仕事だけこなして誰かに言われないと勉強しない人。何年か経つと何倍も差がついてしまいます。
posted by kobayashi-keiei at 15:58| 日記

2015年06月14日

単なる偶然?

先日、こんなニュースをやっていました。犬の習性の研究結果だったのですが、犬は飼い主に非協力的な態度をとる相手を嫌いになるというものです。実験はこんな感じで行われました。飼い主をはさんで両側に一人ずついます。飼い主はプラスチック容器のふたを外そうとしますが、外れない演技をします。そこで片側のひとりに開けてくれるようお願いをするポーズをとるのですが、お願いされた人はそっぽを向いて拒否する演技をします。その後で、飼い主の両側の人が同時に餌を与えて、どちらに行くかという実験でした。犬は飼い主に非協力的な態度をとった人とは異なる人の餌をもらうようになるという研究結果だったのです。感心して見ていたのですが、最後にアナウンサーが18匹中11匹の犬がこの行動をとったとしめくくりました。ここで、あれ?となったのです。18匹中11匹の犬が偶然に飼い主に非協力的な人を選択する確率を計算すると、なんと12%もあります。12%の確率で判断の誤りの可能性があるのです。これでよく研究成果として発表したものだと思いました。もし18匹中13匹であれば、判断の誤りは3%程度まで落とせます。18匹中14匹であれば1%程度まで落とせます。この研究結果は単なる偶然だったと言われても仕方がないかも知れません。


統計の基礎知識がある人には次の検定の問題を見ると分かりやすいでしょう。

帰無仮説:犬は判断できない。
対立仮説:犬は判断できる。
判断できた犬は、18匹中11匹の場合、有意水準5%で検定せよ。

【答え】有意水準5%で帰無仮説は棄却されない。つまり何とも言えない。
posted by kobayashi-keiei at 11:21| 日記